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LaLa4月号 狼陛下の花嫁 20話 感想・ネタバレ

遅くなりましたが、4月号の狼陛下の花嫁の感想です。
もう20話にもなってたんですね~。
ここまでくると、絵のほうもなんだか最初の頃より上手になったように思います。


今月からまた新たなお話になっているようです。
何やら最初から老師と浩大がハイテンションというか、かっとばしてますね。
二人がかわいいです。
ところが陛下はたいそう不機嫌な様子。


ストーリーはまあ読んだらわかる内容なのでここでは特には書きませんが…。
夕鈴の気持ちに感情移入しちゃいますね。
陛下のそばで、彼のことを見ているうちに、心配したり、力になりたいという気持ちがある夕鈴。
でも世間的には一国の王のお妃であるから、本人にとってはちょっとした言動でも
利用や隙を狙っている人たちからするとそうはいかないんですよね。

王宮の勢力関係という、一般市民である夕鈴にはわからない事情に首を突っ込んでしまった夕鈴は、
李順さんから本気で怒られます。
『妃』というただの飾りでいればいい。
『臨時花嫁』という立場を忘れるな…と。

力になりたいけど何も出来ない。
しかも何も知らなくていいと疎外される寂しさが、陛下と自分との距離を一層感じさせてしまいますね。



そして陛下。
夕鈴の危機?に助けに入ったんだけど…。

いつも「狼陛下」の時には避けられるのに、この時はそれを忘れて自分に頼ってくるんだけど、
陛下が狼陛下のままだと気付いたとたんに自分から離れ、距離を取ろうとする夕鈴。
陛下もそれをわかってるから、あえて子犬のよう、とまではないにしても、
笑顔で夕鈴に接する陛下。

それを浩大に突っ込まれて、鎌かけられて、見抜かれる陛下。
浩大、さすが陛下の信頼厚い、隠密です。
人間観察が仕事なので、人の心情などを見抜くのがうまいです。すごいよ。

一国の王が、一人の女性にこんな行動を起こすのは、敵からしたら大いに利用できる
弱点になるんじゃないかな。
それを、「そんなもん いつまでもつのかね」と楽観というか、心配のようなそぶりを見せる彼は、
陛下の本当の味方なんだなと思いました。




ここでちょっと、枢さまに重ねてしまいました。枢さま、ヴァン騎士に興味ない方は、
ここは飛ばして読んでいただいてかまいません

後宮ん中しまいこんで 怖いものから遠ざけて?
そんなもん いつまでもつのかね-


浩大のセリフなんだけど、この部分が学園を去ってから1年ちょっと、
優姫を屋敷に軟禁してた時となんかかぶるな~と思ったのです。
枢さまも危ないもの、危険なものから遠ざけ、また、優姫自身が危険なものに近づかないようにと、
屋敷という箱に優姫を入れていました。
いつまでも籠の中に閉じ込めていたい…。
けれど、そんな状態は優姫にとっては窮屈なものであるということも、枢さまはわかっていました。
いつまでもこのままではいられないと…。

陛下や枢さまのように、権力や力のある男性にとっては、その愛する対象である女性にも
危険が付きまとうことを知っているということなんでしょうね。

ああああ、不憫…!不憫です、その状況が…!!!


話を戻して…。

夜遅くに後宮で、狼陛下と二人きりになって緊張する夕鈴。
狼陛下も子犬バージョンも、どちらも演技ではなく、まぎれもない自分自身なのに、
夕鈴は狼陛下は「演技」だと思い込んで警戒する…。
臣下や国民、敵国、誰に恐れ、怖がられても動じなかったであろう陛下が、
夕鈴にだけは怖がられたくない、嫌われたくないと思い悩む姿にキュンとするよw
それなのに夕鈴が、怖がって警戒してる狼陛下のことをもっと知りたいみたいなことを、
涙を浮かべて目をうるうるさせながら言うから、陛下としては、
なんだこんちくしょーー!!かわいいじゃねーか!!
…てな気持ちになったのかな。(なんか、言葉が悪くてすみません
いや、違うのかな…?
覚悟もないのにケンカを売るなのセリフを考えると、怖がってるのかと思えば、もっと知りたいとかいうから、そういうセリフは、狼陛下の自分も怖がらずに向き合えるようになってから言えってことなんかな。
そのあと…。一瞬キスするの!?と、まんまとはまりかけたけど、
鼻噛んで、忠告してしまう陛下…。

勝手な想像だけど、彼は多分、女性慣れはしてるよね。
それなりの扱いというか、経験もあるのではないかな。
だって、国王になる人ですよ?そういう教育というか、あっても不思議ではない気がします。
女にいいようにだまされたりしないように、とかね。
というか、王子で、美形なら、女はほっといても寄ってくるでしょう。

でも、男性慣れしていない夕鈴にそれは大失敗…。
大声で我に返った陛下だったけれど、謝った陛下だったけど、
夕鈴にとってはもうパニック状態。
せっかく夕鈴の気持ちが、狼陛下の方へも近づこうとしていたのに、ね…。


夕鈴が、陛下は演技ではなく、狼も子犬もどちらも彼自身なのだと、
いつ気づくのかがポイントなんだろうね。



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